なぜ商標登録をしたほうがいいのか

ビジネスを進めていると、「それは商標登録したほうがいいよ」とアドバイスをもらうことがあります。ビジネスを立ち上げたばかりの頃、知り合いや友人にビジネスについて相談していると、「そういえば商標登録したの?」と聞かれたりします。

新しいビジネスを立ち上げようとサービスや製品のネーミングを考えたあと、インターネットのドメインを取得することはすぐに思いつくのではないでしょうか。自分独自のドメイン名をもつホームページを作ることで、名刺にそれを入れたり、facebookで紹介したりと、サービスを知ってもらうことができます。そしてドメイン取得はインターネットで手続きが完了し、数千円で取得できるので手軽に試すことができます。

一方、商標登録となると敷居が高く感じてしまいます。ビジネスを立ち上げたばかりであれば、いま取得するべきものなのか?と疑問になります。商標登録といってもやり方をしらないし、いくらかかるのかわかりません。あとでやろうとなり、そのままおいておかれることになるのではないでしょうか。

結論からいうと、商標登録はしたほうがいいのか/しないといけないのか、商標を登録する意味はなにか?という「そもそも論」で考えるものではなく、商標権がビジネス環境の所与の条件として成立している以上、やるべきものであると言えます。そのため、商標登録について考えることは、いつどのようにしてやるか、どのような戦略をもってやるかということになるでしょう。


本ドキュメントでは、商標登録をどのように進めるべきかという戦略の観点からまとめたいと思います。

まず、商標とはそもそも何を意味するのか、商標権、商標制度とはどういったものかを説明します。

商標を理解する上で、「区分」は重要な概念です。区分は商標を利用する商品やサービスの分類になります。

次に、商標登録の出願は、どういった流れかを把握しましょう。

商標登録にかかる費用は、商標登録の流れと区分が関係します。費用はなかなかわかりにくいところがありますが、ポイントを押さえて理解しましょう。

商標登録の流れと費用を把握した上で、商標登録を調べると必ず出てくる論点、商標登録を自分でやるか、それとも専門家に任せるかについて考えてみます。本ドキュメントでは、商標登録を自分でやることもよいと考えていますが、戦略という観点からして、専門家に任せた方がいいところもあるというスタンスでお答えします。

これらが全体の大まかな流れですが、必要に応じて都度説明を追加していきます。

本稿が商標登録を検討しているみなさまの一助となれれば幸いです。