インターネットの普及に伴い、多くの商標権侵害物品などの模倣品がインターネット上で販売されています。本記事では、それらの商標権侵害物品を発見し、削除する方法を紹介します。
◇目次
1.インターネット上で販売されている商標権侵害物品の探し方
インターネット上で、自社の商標権侵害物品が販売されているか否かを確認するためには、それぞれのサイトで、自社商品を実際に検索し、販売されている商品を確認する必要があります。その際には、商品画像や販売価格、商品の説明文などから真正品か否かを確認します。また、商品を試しに購入してみて、実物を見て商標権侵害物品か否か検証する方法も有用です。
2.商標権侵害物品を発見した場合に取りうる手段
販売されている商品が商標権侵害物品であることが判明した場合、その商品を販売している販売者に対して、出品の差止めや損害賠償を求めることができます。しかし、販売者の連絡先が分からなかったり、また、仮に販売者の連絡先が分かったとしても、販売者が複数いる場合、法的手続を行うために時間がかかることもあります。
そこで、商標権侵害物品が販売されているECサイト自身に対して商標権侵害の削除を申請するという方法があります。ECサイトに削除申請をすることにより、費用をかけず、迅速に商標権侵害物品を削除することができます。
3.主要ECサイトにおける商標権侵害物品の削除方法
アマゾン
知的財産権の侵害申告ページから削除申請を行うことができます。
メルカリ
権利者保護プログラムへ加入し、削除申請を行うことができます。
楽天
権利者侵害通知窓口から削除申請を行うことができます。
ヤフー
Yahoo!JAPAN知的財産権保護プログラムBに加入し、削除申請を行うことができます。
※Yahoo!JAPAN知的財産権保護プログラムには、プログラムAとプログラムBがあります。プログラムAは、知的財産権侵害出品物を発見した場合に、その都度証明書類等を用意して、Yahoo! JAPANへ郵送で削除依頼の申告を行うものです。一方、プログラムBは、事前に、Yahoo! JAPANに対して、商標権の登録番号や、侵害物品・想定している権利侵害態様などを記載して申込みを行うことによって、専用のウェブフォームから削除依頼を可能とするものです。商標権登録後は、このプログラムBへの登録をお勧めいたします。
4.まとめ
このように、インターネット上で商標権侵害物品が販売されている場合、ECサイトに削除申請を行い、早期の対策を取ることをお勧めいたします。