株式会社ハーヴェストアース「自然食栽」商標登録事例
ー今回商標出願をされた「自然食栽」について教えてください。
農作物は色々な農法がありますが、そのひとつが「自然食栽」です。
農薬不使用、化学肥料不使用が証明される唯一のブランドとも言えます。
よく「オーガニック」と書かれた商品や野菜が流通しておりますが、「自然食栽」はまだ世の中の認知が少なく、生産者さんも、流通も少ない状況です。
「自然食栽」は、本当に自然な状態で野菜を育てるので、大きさや見た目が良くないのですが、味わっていただけると全然違います。もちろん、体にも良いです。
ーなぜ「自然食栽」の商標出願をしようと思われたんですか?
私たちは「自然食栽」で育てられた野菜の流通ネットワークを広げ、消費者の方により良い野菜を届けたいと思っています。
そんな中、「オーガニック」「有機栽培」などといった混在される言葉との差別化を図りたい、認知を広げていきたいという想いで商標出願しました。
色々な農法がある中、どれが本当に自然なのか、農薬を使用していないのかなど、消費者の方が判断するのが難しくなっています。そんな中、「自然食栽」のパッケージを見たら、ひとめで農薬不使用、化学肥料不使用がわかるようにしたかったのです。
なので、弊社が取得した商標ではありますが、「自然食栽」の野菜を育てている農家さんなど、同じ志の方がこの商標を使用したいと相談があった場合、権利をオープンにしてどんどん横の繋がりを増やしていきたいと思ってます。
ー商標出願の代行手段としてコトボックスをお選びいただけた理由を教えて下さい。
知財に関して詳しいスタッフがコトボックスを勧めてくれたのがきっかけです。何社か検討したのですが、スピードが早い、コストパフォーマンスが良いと言う点からコトボックスでお願いすることになりました。
実際に、商標取得に10ヶ月程かかるところが、早期審査制度を利用して2ヶ月くらいで取得できました。
オンラインの為、万が一類似した商標が先行して取得されていた場合、取得ができないのではないか…?といった不安もありましたが、そもそも弁理士さんに調査を頼むとそれだけで高額な料金が発生します。
今回スムーズに取得ができたので、チャットの相談機能等は利用しなかったのですが、そういったサポート体制の充実も踏まえ安心して出願ができました。
ー商標登録をしてメリットを感じたことはありますか?
ひとつは、商品の差別化のブランドの強化です。
商標登録だけが要因でないと思いますが、登録を発表してから、SNSのいいねの数やHPの観覧数が上がってきています。
また、街頭販売先では「商標出願中」と「商標登録されました」のポップを出して営業していたのですが、お客様から「自然食栽」について質問されたり、応援のお言葉をいただいたりなど、コミュニケーションのきっかけにも繋がりました。
ブランド保護の観点以外にもたくさんのメリットがあったと感じています。
ー現在日本の中小企業では、全体の0.8%しか商標登録をしていないと言われています。原田さんが思う商標登録の必要性は何ですか?
※国内の中小企業数は、およそ358万と全企業数の99.7%以上を占めるが、その内、2018年に商標出願した中小企業は約3万社と、わずか0.8%。
私個人としては、まだ世の中の人たちが知らない事、つまり存在しないものが、認知され、存在するものになるきっかけと考えています。
私たちも「自然食栽」の認知を広げ、消費者の方が手に取る物の選択肢を広げていきたいと思います。